IIJmioからUQ mobileへMNP
今回、3年半使ったBIG SIM(IIJmio)からUQ mobileへ乗り換えた(MNP)ので、IIJmioを止めようと思ったの理由、乗り換え先をUQ mobileにした理由、IIJmioからUQ mobileへのMNPの実際の手続き等をご紹介します。
注)BIC SIMは、販売はビッグカメラですが、サービス自体ははIIJmioなので、この記事ではIIJmioとして扱うこととします。
IIJmio乗り換えのきっかけ 正午過ぎの通信速度が遅い
これはIIJmioに限ったことではなく、正午過ぎ(12~13時)の時間帯は会社や学校が昼休みのでスマホの通信量が増えるので、どのMVNOも速度が低下する時間帯です。
しかし、IIJmioを使い始めた頃はそこまで感じませんでしたが、最近は特に遅くなったように感じます。
そこで実際には計測してみると、下記のような結果になりました。
平日の12時半前後に計測しましたが、他の時間帯の通信速度が平均2Mbpsくらい、遅くても1Mbpsは出ているのに、12時半頃の通信速度は平均0.36Mbpsと非常に遅い結果となりました。
体感的には低速モード(0.2Mbps)と変わらない感じだったので、結果だけ見ると予想どおりです。
せめて1Mbps出ていれば、そんなに速度低下は感じないと思いますが、さすがに0.3~0.4Mbpsではウェブ閲覧にはつらいですね。
IIJmio通信速度計測結果(2018/04/16~20)
下り | 上り | |||||
8:00 | 12:30 | 17:30 | 8:00 | 12:30 | 17:30 | |
2018/04/16 | 1.64 | 0.23 | 2.65 | 6.46 | 16.60 | 7.64 |
2018/04/17 | 1.82 | 0.36 | 2.79 | 8.84 | 7.64 | 15.00 |
2018/04/18 | 2.12 | 0.44 | 1.41 | 7.02 | 12.90 | 4.44 |
2018/04/19 | 1.56 | 0.36 | 1.09 | 5.74 | 3.90 | 11.00 |
2018/04/20 | 2.11 | 0.39 | 2.14 | 9.41 | 10.50 | 10.80 |
平均 | 1.85 | 0.36 | 2.14 | 7.49 | 12:30 | 17:30 |
※計測方法
MVNO:IIJmio ミニマムスタートプラン
機器:XPERIA Z2(ドコモSO-03F)
OS:Android 5.0.2
アプリ:Speedtest
もう1つの改善したい点 GPSの測位が遅い
2014年、10年以上使ったドコモからIIJmioへ乗り換え(MNP)ました。
おサイフケータイが使いたかったのですが、おサイフケータイ機能が付いたSIMフリー機はほとんどなかったので、ドコモの白ロムでMVNOを使うことにしました。
ドコモの白ロムにしたのは、当時のMVNOはほとんどがドコモ系だったからです。
そして、色々検討した結果、ドコモ系MNVOの中で比較的評判がよかったIIJmioとネットで買ったドコモのSO-03F(XPERIA Z2)の白ロムを使ってきました(こちらも4月まで現役)。
ドコモの白ロムをMVNO(格安SIM)で使う場合、おサイフケータイを初めほとんどの機能は問題なく使えますが、GPSの測位に時間がかかるという問題があります。
ドコモのスマホはA-GPS(GPSの補助機能。通信網を利用した位置情報。)のデータをドコモのサーバから取るのですが、MVNOにはドコモのサーバへのアクセス権がなくA-GPSが利用できないため、GPSの測位に時間がかかるという訳です。
「GPS Status」というアプリも使ってみましたが、劇的な改善とまではいきませんでした。
このGPS測位が遅い問題はIIJmioが悪いわけではありませんが、それでも3年半使ってきた中で、改善したい点の1つでした。
MVNOの検討 UQ mobile? ワイモバイル?
IIJmioから他社へ乗り換える(MNP)目的は以下の2点です。
1.通信速度の改善。特に12~13時の時間帯の改善。
2.GPS測位の改善。
まずは通信速度ですが、色々なサイトでMVNO各社の通信速度の計測結果が公開されています。
速度そのものは計測場所や方法でばらつきがあるのであまりアテにになりませんが、MVNO各社の傾向は分かります。
いくつかのサイトの結果の傾向を見ると、ほとんどのMVNOが昼の時間帯は1Mbpsを切るくらいまで速度が低下している中、UQ mobileとワイモバイルはかなり速度を保っているようです。昼(12~13時)の通信速度改善なら、必然的にこの2社のどちらかとなります。
使っていたIIJmioのプランはミニマムスタートプランで月額1600円(税抜)でデータ量は月3GB、かけ放題等の通話プランはなしでした。
データは3GBで十分ですし、ここ1年の通話料は月平均で150円程度(楽天でんわを使用)で、かけ放題等の無料通話プランは必要ありません。
そうなると、ワイモバイルは通話料込み(10分以内なら何回かけても無料)プランしかなく、2GBで1980円、6GBで2980円(3年目から通信量は半分)とIIJmioと比べると割高に感じました。
また、IIJmioのプランは最低利用期間が12ヶ月でそれ以降はいつ解約しても解約金は発生しませんが、ワイモバイルは契約期間が2年縛りなのも気になりました。
一方、UQ mobileには、データ高速+音声通話プランというプランがあり、IIJmioとほぼ同じ内容(データ3GB、無料通話なし)となっています。
月額も1680円(税抜)とわずかに高いですが、ほぼ同等と言えるレベルです。
最低利用期間もIIJmioと同じ12ヶ月です。
ワイモバイルとUQ mobileを比較すると、UQ mobileの方がIIJmioと同じように使え、金額的にもほとんど変わらず、自分の使い方には合っていると思ったので、今回はUQ mobileを選択することにしました。
機種選定 AQUOS senseに決定
MVNOをUQ mobileにすることにしましたが、使っていたドコモのSO-03F(XPERA Z2)はSIMロック解除ができないので、UQ mobileのSIMを使うことは出来ません。
よって、スマホも買い替える必要があります。
条件としては、おサイフケータイが使えること、機種代が2~3万円程度であること、なるべく新しい機種であることです。
おサイフケータイが条件なので、必然的にAndroidになります。
ドコモの白ロムは数が多く入手しやすいのですが、GPS測位の問題があり、今回は候補から除外しました。
そうなると、au又はUQ mobileの白ロムか、SIMフリーとなります。
※UQ mobileで買う方法もありますが、プランが無料通話付きしか選べないので、今回は自分で用意しました。
なるべく新しい機種で2~3万円程度の機種となると、中古を含めてもかなり限定されます。
調べた限りではAQUOS senseかarrows M04くらいでしたが、性能と価格を考えるとAQUOS sense一択でした。
AQUOS senseにはドコモ版、au版、UQ版、SIMフリー版がありますが、GPS測位のことを考えるとドコモ版は除外ですし、au版は問題なさそうですが、確実に使えるとの情報がありません。
GPSに関しては、UQ版かSIMフリー版を選んだ方が確実だと思い、どちらかを探すことにしました。
ゲオモバイルでAQUOS senseを購入
AQUOS senseをとにかく探しました。
SIMフリー版ならAmazonや楽天で3万円程度で新品が購入できます。
ヤフオクやメルカリなどでも探しましたが、SIMフリー版はそんなに安くなっていません。UQ版は出回ってる数がau版に比べると圧倒的に少なく、なかなかお目にかかれません。
そんな中見つけたのが、ゲオモバイルでした。
au版、UQ版が同じ価格で販売されており、17236円(税込・送料込)に楽天ポイント10%とかなりお得でした(金額は2018年3月時点)。
他にはケースやガラスフィルム、電源ケーブルを購入しました。
MNP手続き IIJmio転出 → UQ mobile
1.IIJmioでMNP予約番号を発行
IIJmioの会員専用ページからMNP予約番号を発行してもらいます。
MNP予約番号の発行には、MNP転出手数料として3000円(税抜)、IIJmioの公式ホームページでは4日ほどかかることもあるとなっています。
今回は利用期間が12ヶ月を超えているので、音声通話解除調停金(契約解除金)はかかりませんでした。
2.必要書類準備
UQ mobileでは申込時に本人確認書類が必要となるので、免許証の写真データを作っておきます。
気をつけることは、データ容量を3MB未満、形式をjpgかpngにすることです。
3.UQ mobileで申し込み
UQ mobileのホームページから申し込み手続きを行います。
必要項目を入力していくだけなので、特に難しいことはないです。
MNPの場合、MNP予約番号、本人確認書類のデータ、クレジットカード(口座引落の場合は通帳)を手元に準備しておきます。
(注意)UQ mobileではMNP予約番号を取得してから2日以内の申込みが条件となります。
4.SIM到着
申し込みが完了すると、数日でSIMが送られてきます。
UQ mobile回線へ切り替え
SIMが送られてきましたので、回線切替の手続きを会員のページ(my UQ mobile)で行います。回線を切り替えるとIIJmioは自動的に使えなくなります。
あとは送られてきたSIMをAQUOS senseに差し込みAPNを設定するところですが、AQUOS senseがUQ版のためANPの設定は不要です。
念のためANPを確認すると、ちゃんと設定されていました。
前回ドコモからIIJmioへMNPした時はSIMが届く前にキャリア側で切替作業があり、2日間ほどドコモが使えない期間がありましたが、今回は回線切替の直前までIIJmioが使えており、スマホが使えない時間は全くなかったです。
MVNOも普及が進んで、サービスが向上したなぁと実感しました。
IIJmioからUQ mobileへMNPで開通に実際にかかった日数
実際の手続きの時系列は以下のとおりです。
04/20 06:28 | IIJmioにMNP発行の申込み |
04/20 23:00 | IIJmioからMNP予約番号発行のメール |
04/22 17:30 | UQ mobileへ契約申込み |
04/23 21:06 | UQ mobileからSIM発送のメール |
04/23 21:07 | UQ mobileから申込み手続き完了のメール |
04/26 17:24 | SIM到着(佐川急便) |
04/30 0:10 | my UQ mobileで回線切替 |
IIJmioのホームページでは「MNP予約番号の発行は4日かかることもある」とありますが、朝一で申し込めば当日に発行してもらえました。
UQ mobileの審査は、申込み日の翌日に完了しました。
UQ mobileのSIM発送のメールは21時過ぎですが、佐川急便の追跡を確認すると、集荷は4/23の16:56となっていましたので、実際の審査は夕方までには完了していたと思われます。
今回のIIJmioからUQ mobileへのMNPの手続きに要した日数は、MNP予約番号発行申込みからSIM到着までで7日間となりました。
IIJmio、UQ mobileともに手続きは非常にスムーズでした。
必要書類や手続きの流れを事前に確認しておけば、特に問題はないと思います。
不思議だったのは佐川急便の配達です。
4/25朝から配達中になっていたのに、1度も配達に来ていないことです。
当然、不在票も入っていませんでし、どこに配達に行っていたんだろうって感じです。
急いでいる場合などには気をつけた方がいいですね。
IIJmioからUQ mobileへMNPした結果 通信速度の改善
IIJmio乗り換えの原因の1つだった平日12時台の通信速度ですが、UQ mobileの通信速度を1週間計測した結果です。
評判どおりUQ mobileの通信速度はたいへん優秀です。
UQ mobile通信速度計測結果(2018/05/07~11)
下り | 上り | |||||
8:00 | 12:30 | 17:30 | 8:00 | 12:30 | 17:30 | |
2018/05/07 | 7.07 | 5.67 | 8.91 | 7.82 | 4.93 | 5.54 |
2018/05/08 | 11.90 | 13.20 | 13.40 | 1.93 | 2.73 | 0.51 |
2018/05/09 | 12.10 | 9.73 | 13.70 | 11.00 | 2.39 | 2.00 |
2018/05/10 | 10.80 | 8.68 | 7.20 | 8.79 | 1.81 | 2.15 |
2018/05/11 | 20.90 | 6.73 | 8.59 | 3.90 | 4.09 | 4.21 |
平均 | 12.55 | 8.80 | 10.36 | 6.69 | 3.19 | 2.88 |
※計測方法
MVNO:UQ mobile データ高速+音声通話プラン
機器:AQUOS sense(UQ mobile SHV40)
OS:Android 7
アプリ:Speedtest
MNPしたおまけ GPS測位の改善
ドコモの白ロム+IIJmioの時には数分かかっていたGPS測位が、AQUOS sense(UQ版)+UQ mobileにすることで、すっかり改善しました。
体感的には、数秒でGPSを測位します。
数分だったものが数秒ですから、大違いです。
おかげでポケモンGOやGoogle MapなどのGPSを使うアプリが格段に使いやすくなりました。
MVNOの選択肢の多さ、白ロムの手の入れやすさを考えると、ドコモの白ロム+ドコモ系格安SIMは最強なのですが、やはり便利な機能は制約なしで使いたい対ので、UQ mobileへのMNPは正解かなと思います。
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